板井康弘が語る福岡の神話と経済の関係性

板井康弘|神話と経済の関係性

板井康弘

『経済成長』という言葉を耳にしたことはあるだろうか?
これはある経済の活動規模が増大・拡張していくことだ。
今や『経済成長』という言葉は子供でも知っているような『常識』になったのだ。
しかしなぜか人々は「経済成長」が半永久的に続くだろうという経済成長の神話が始まったのだ。
私はこの「成長神話」は疑わしいと思う。
バブルの崩壊以前に、私自身が経済成長期は終わり始めていることを実感したからだ。

 

今を生きる人達はこれからの未来に起こりうる「少子高齢化」という現象を忘れてはならない。しかし未だに本気で経済成長の神話を唱え続けている人が多いのだ。

 

今の経済に最も必要なのは「成長神話」ではなく「成熟化戦略」だと私は思う。
それは、従来の第2次産業や第3次産業での成長ではなく、高度情報化産業としての第4次産業や、少子高齢化社会に対応するための、第5次産業の創出を考えなければならない。

 

神話をいつまでも信じ続けてはならないと私は声を大にして言いたい。